第5回ちば映画祭へ行った

地元千葉で開催されるその名の通りの映画祭「第5回ちば映画祭」に行きました。前夜祭含めると3日間のイベントですが僕が行ったのは最終日の1月27日(日)のみです。
この日上映されたのは

・くそガキの告白
・Kick My Sweet 13/ロング・サマー・スクール
・姉ちゃん、ホトホト様の蠱を使う/純情NO.1
・チレラマ〜CHILLERAMA〜

の計6本。
今回一番の注目作は『くそガキの告白』でした。おもしろかったです。鈴木太一監督の半自伝的内容のようです。キングオブコメディの今野さんが主演なのですがかなりいい演技をされていて驚きました。観客をイラッとさせる表情がうまいです。全編に亘って笑いもおきていたし、特にラストの長回しは圧巻。脚本や構成が荒れ気味ではあるんですがその辺は監督から説明があり、自覚はあったようです。映画自体もおもしろかったのですが、監督本人もかなり卑屈でユーモラスな方でした。
『ロング・サマー・スクール』は震災を受けての内容でした。パラレルワールドにおける奇妙な共同生活が、説明的な部分は排除されて展開していきます。撮影や編集がよかったと思います。
『姉ちゃん、ホトホト様の蠱を使う』は観念的でダークな作風。『純情NO.1』はそれとは打って変わってコメディでした。どちらも長宗我部陽子さん主演なのですがとてもいい女優さんだと思いました。とくに低めの声が魅力的です。
『チレラマ〜CHILLERAMA〜』は、精子怪獣、熊男、ナチ製フランケンシュタイン、ウンコ、ゾンビで構成されたとにかく下品なオムニバスムービー。とにかく(わざと)やっすい画で品性と知性に欠けた映像が続きます。そこには好奇心と嫌悪感、肯定と否定が同居するのを感じました。またそういった過激な映像に加えてメタ的な構成も取り入れてくる手数の多さがあります。

これら様々なジャンルの映画を一日で観るのはかなり疲れましたがどれもおもしろかったです。まだまだ小さい映画祭なので今後も観守っていきたいと思います。