『テッド』 愛は魔法

初週1位という意外なスタートを決めた『テッド』を鑑賞。土日は満席で観れませんでしたので平日に鑑賞しました。基本的に洋画は字幕で観るんですけどコメディだけは吹替の方がいいと思っているので吹替版を鑑賞。
友達のいない少年ジョンはクリスマスプレゼントでもらったテディベアに「命が宿ったら」と願ったところ、それが叶い、親友としてともに成長し中年になった今、というところから映画は始まります。ツイッターでは訳仕方についての意見が目立っていたためダメなのかと思いましたがおもしろかったです。R15+指定ということもあり結構キワドイ下ネタが多いのでカップルより同性同士の方が笑いを我慢せずに観れる気がします。


以下内容に触れます。



本作において超ファンタジックな存在であるテッドとはそもそも何者なのか?テッドとはジョンとロリーの関係性の象徴なのです。彼は8歳のころからジョンとともに過ごし、中年になった今ではジョンとジョンの彼女のロリーとともに3人で暮らしています。3人一緒に寝るとき。テッドは端っこではなく付き合ってる2人の間に当然のように入ってきます。これは2人の関係を結ぶ存在だからです。2人が留守の間にデリヘル嬢を呼び部屋にウンチをさせるなどかなり勝手なことをします。この幼稚さは2人の関係がまだ未熟なためです。ある日、彼女がテッド抜きの関係を望んだためテッドを追い出すという事件が起きます。すると2人の関係は悪化し、テッドの体は傷ついていきます。そしてジョンとロリーが別れると、ある事件によりテッドの体は真っ二つになり魔法が解け死にます。そんな状態のテッドを2人で縫い合わせることにより、1度は死んだテッドを生き返らせ、同時に2人の関係もまた修復されるのです。下ネタのオンパレードでありながら俯瞰で観ると「愛は魔法」というかわいいメッセージになっています。