ちば映画祭に行った/1日目

1月28.29日に我が地元千葉で映画祭があった。その名もズバリ「ちば映画祭」。地元でやるとなれば当然いかねばならぬ。義務である。とかいいつつ4回目にして始めての参加だ。

1日目ラインナップ
真利子哲也短編集
・極東のマンション
マリコ三十騎
・車のない生活
・アブコヤワ
・エルサント(仮)パイロット版
へんげ
THE GODFATHER OF GORE/ゴッドファーザー・オブ・ゴア
詳しくはココ

真利子監督の『極東のマンション』『マリコ三十騎』は8ミリで撮られている。どちらもドキュメンタリーテイストで、すごい雑な言い方だけど変なことをするのを捉えたもの。でストーリーらしいものはほとんどない。自主映画であり自己映画である。「ザ・自主映画」といった感じで正直かなりキツかったのだが、『極東のマンション』で声のみ出演のお母さんが非常にいいキャラで笑いもおきていた。『車のない生活』はメタ的なドキュメンタリー。テンポもよくオチもあっておもしろかった。『アブコヤワ』は100万円を宝くじにつっこむという非常に安い(自主映画の制作費としては高い?)企画なのだが、お母さんの魅力も全開に引き出しているし、編集には松江哲明が関わっている。笑いもいたるところでおきていたし、ラストにはちょっとした衝撃もありドキュメンタリーの妙味を感じることができる。『エルサント(仮)パイロット版』は文字通りパイロット版である。プロレスジムを舞台にしたもので、主演の玉井英棋さんは演技のうまいレスラーかと思いきや役者であった。それぐらいしっかりした体作りをしていた。どれもドキュメンタリーと記しているのだが、きわどいがどちらかといえばモキュメンタリーにあたるかもしれない…。微妙なところだ。宮崎将ももクロ出演の『NINIFUNI』が近日公開される。


『へんげ』はカナザワ映画祭でも大好評で今回一番の注目作だ。事前に「ラストは人に教えないでください」といった要旨の紙を配られた。実際とてもおもしろかった。演技や特撮面も含めて非常にクオリティが高く娯楽映画として作られているのもいい。1時間以内で描きたい内容をきっちり描ききっているところにも好感。蛇足的な説明は一切ない。上映後の舞台挨拶で「好きな監督は?」との質問にはやはりヴァーホーベン、クローネンバーグ、ジェムズ・キャメロンといった名があがり納得がいった。チラシもかっこいい!


『THE GODFATHER OF GORE/ゴッドファーザー・オブ・ゴア』はハーシェル・ゴードン・ルイスのドキュメンタリー。彼の映画は観たことがないのでコレを観て興味を持てればと思ったのだが、残念ながらそう思わせてくれるものではなかった。何よりも僕が苦手な本人含む関係者へのインタビューを中心に構成されていて、なんていうか……寝ちゃったんだよね。でもファンは楽しめる内容だったのかもしれない。
1日目はこんな感じで終了。客入りは、少ないくはないけど多くもなくてもうちょい盛り上がってもいいよなーと思いました。