パラノーマル・アクティビティ3

シリーズ4作目。今回は今までよりさらに過去、ケイティらの子供時代の話でこれまでの一気に進んだ内容となっている。
ホラー映画は大抵シリーズが進むにつれ死人が増えたり殺し方が過激になったりするものだが、このシリーズはカメラの数が増える、という変わった進化を遂げてきた。ところが前作で家中にカメラを仕掛けてしまったが故にこれ以上のカメラの増加は困難と判断したのか本作はまた新たなカメラを仕掛けることとなった。それが首フリカメラである。
これは扇風機を改造してカメラを設置したもので、広範囲を撮ることが可能になった。これは素晴らしいアイディアで、劇中ではつくった本人もドヤ顔である。一定のリズムで首を振り続けること=パンし続けること、により王道のドキドキ感があり単純な仕掛けながらもおもしろい。
他に夫婦の寝室と子供部屋にカメラが設置されているのだが、子供部屋のカメラの設置位置にはやはり突っ込まざるを得ない角度で、そこに何らかの理由付けがあればよかったのだが…。
怪奇現象は天井から物が落ちたり部屋中のものが動いたりでこれまでで最も派手なものとなっている。悪魔の性格も顕著になり、なかなかの構ってちゃんぶりを発揮する。その子供のようなイタズラっぷりに思わず笑ってしまうところもあった。
本作の撮影者はお父さんなのだがこれがまたほとんどニート状態で、撮影者=ほぼニートというこの設定もシリーズ定番要素となっている。ラストはもうお家芸といっていい「ぶっ飛び」が待っており安心して楽しめる。シリーズの核となるストーリー展開になっているので今までのを見ているのなら必見だ。