クラッシュ(Clash)

ベトナム映画。ジョニー・グエン主演・脚本のアクション・サスペンス。ジョニー・グエンは『トム・ヤム・クン』でカンフー使いの男を演じたこの人です。

先月か先々月の映画秘宝で小さくだが紹介されていたのが気になって輸入DVDにて観賞。
出所したばかりの男(ジョニー・グエン)がフランス人マフィアからなんかスゴいノートパソコンを奪う計画に参加。武器商人の元へ行き交渉している最中、仲間の一人と武器商人の間には因縁があり銃撃戦となるもなんとかその場を離脱。後日、フランス人マフィアの住処へ突入しスゴいノーパソを奪うはずだったのだがそこに待ち受けていたのは死と裏切りであった…。
これ以外にも女が所属する組織(その組織のボスはコワモテの前田吟とか船越英一郎といった感じ)とか別の組織とか、また別の組織とかなんか組織がいっぱい出てきます…。英語字幕だったのですが観てれば大体わかる話ではありました。けどストーリーはもっとシンプルでもよかったかなと思います。
ジョニー・グエンのアクションはさすがにキレキレで、女リーダーも関節技を駆使したアクションをみせ、なんとなくゲームの『鉄拳』を連想しました。ラストは船越との戦いになるんですが、見た目に似合わず彼も動けていて、白スーツでの立ち回りが印象的でした。
仲間の一人にお笑い担当人物がいるのですが、コイツの扱いの適当さには笑いました。一応ネタバレ反転で→フランス人マフィアとの銃撃戦の最中、逃げ惑う娼婦のおっぱいに見とれて撃ち殺されるという珍シーンがあるんですね。もちろんおっぱいの揺れはスローになります。ただし服は着ているという…。しかもこの映画では戦って怪我をしたら治療するシーンがあるし、死んだら悲しむシーンがはさまれるわけなんですが、このお笑いさんは違うんですね。もう完全無視です。誰も気にしない。もう不憫でしかたなかったです。
予告だと爽快感溢れるスピードアクションっぽいんですが、思いのほかドラマ部分が多く、もうちょっとアクションを見せてほしかったなと思いました。