アジャストメント

『ボーン・〜』シリーズのマット・デイモン主演、さらに『ボーン・アルティメイタム』の脚本家ジョージ・ノルフィ監督作ということで『ボーン・〜』にSF要素を足してみました!と言った内容を予告の段階では予想していたのですが、いざふたを開けてみるとそれをいい意味で裏切るユーモラスでロマンチックな内容となっていました。本作のSFは「すこしフシギ」系のSFですね。
マット・デイモンを追いかける調整班たちはなにやら運命を調整するための特殊能力を持っているのですが、それで一体どういったことができるのかなどはあまり語られず、物語の節目節目で申し訳程度に軽〜く運命を変えるわけです。コケさせたり携帯電話がつながらなかったりといったように。この設定やら世界観やらがガチガチに固まっていない緩い感じが映画に余白を与えておりいいところだと思いました。
また画として、オフィス内でエージェント(調整班)から逃げる、バックドアでの移動なんかは『マトリックス』っぽくもありとてもよかったです。
ヒロインのエミリー・ブラントは『プラダを着た悪魔』でのヒスっぽいアシスタント役が印象的ですが、本作では明るくおてんば*1な役をうまく演じていてよかったです。
中盤あることが明かされ、それがラストにつながってくるのですが、それがディズニー・プリンセスもののようだなと思いました。

*1:この年齢の女性にこの言葉はちょっと違和感ありますが