マッハ!弐

あの『マッハ!』の続編。とにかくスゲェ!本作でトニー・ジャーは主演はもちろん監督も務めている。続編ではあるものの前作とストーリーがつながっているわけではない。
数百年前のタイ。スキタイとかアユタヤとか世界史で聞いたことのある国の争いにより両親が殺害され、そこからどうにか逃げ延びたティン(トニー・ジャー)は山賊に育てられ超強い戦士となり親を殺した組織に復讐する、というもの。
とにかく今から数百年前のタイを舞台にトニー・ジャーがこれでもかとばかりにものすごいアクションを披露するのである。それはもうホントに「すごい!」としか言いようがない。
映画の序盤、少年時のティンが奴隷商によりワニの池に投げ入れられるシーンでは『300』を連想させ、動物と戦い勝利した少年は当然最強の男になるのだ。
ティンが育てられた山賊の村にはあらゆる格闘家がいる、という設定はやはりいろんなアクションをやるためのものなのだろう。しかしこれがなかなかおもしろい世界観で、人種の違いが扱う格闘技にも反映され、修行の成果を見せる勝ち抜き異種格闘技戦は非常に見応えのあるシーンである。今回は武器を使ったアクションが多く、刀や槍はもちろんその他様々な武器でもって敵を叩きのめすのだ。
本当に全編98分間超絶アクションだけで構成されているのだが、ラストバトルはそのなかでも壮絶なもので、ひたすら延々と現れてくる敵は『マトリロ』の100人スミスのそれをはるかに凌駕するものである。
そんであのエンディング。大人の事情が合ったらしく、物語的に確かに中途半端なところは多いものの、あれはあれでよかったじゃないかと思う。あそこからのハッピーエンドなんて絶対にありえないのだから。
『マッハ!参』も本国では昨年公開されたようなので日本でも公開しろ!
この予告はテレ東風でおもしろいなぁ。


マッハ!弐 [DVD]

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