オカンの嫁入り

終映ギリギリ。地元では明日までで明日は見れないので、眠い目をこすって午前から観てきた。そのために9時ごろ起きたんだが、こんなに早く起きるのは久しぶりだ。
この映画の原作は「日本ラブストーリー大賞のニフティココログ賞」というなんかようわからん賞を取っているらしい。でこの映画は宮崎あおい目当てで軽〜い気持ちで行ったわけだが、どうしてなかなかおもしろかった。
この映画、タイトルからしてある程度は予想がつくというか、要は「オカンがつれてきた男を受け入れられるか?」という物語だということがわかるが、そこにあんな要素やこんな要素を入れてきて、それらが出た瞬間は驚くと共に正直一瞬さめてしまった*1が、その辺もやたらと強調することなく、静謐な描き方をしているところは好印象。
また食事シーンなどでときに手持ちカメラでもってドキュメンタリックな映像を用いて、その生活の中に入り込んだような演出もよかった。
この映画の舞台は大阪ということで皆もちろん関西弁で話すわけだが、千葉育ちの僕にはこの関西弁のイントネーションがどうというのはわからなかった。が、『王様のブランチ』で見たメイキングでは、この方言指導にもかなりの力を入れていたので本場モンなんだろうと思う。スタッフロールに方言指導もいたし。
で役者たちもさすがにいい演技をしている。自由奔放な母を演じる大竹しのぶは素でやっていそうで、その母の婚約者である桐谷健太も「すみません」が口癖な実直な男を好演していた。彼は元板前という設定なのだが、料理指導も受けたらしく、慣れた手つきで料理する姿に説得力があった。出される料理もまたうまそう。脇を固めるのもベテラン勢で安心して観れる。
ところどころでクスっと笑えて、さらにエンドロールでの手際のよさにも感心。
言うまでもないけどあえて言わせてもらえば、宮崎あおいはやっぱりかわいいなぁ。あー、パグもかわいかった。

*1:つまりはそういう要素なんだが。ちょっと神経質になってるとこもあるんかなぁ。