ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』を観た!最高だった!
世界中で大ヒットしているのに日本ではDVDスルーになるところ、署名活動により劇場公開された本作。上映してるのは東京で3館、横浜で1館と小規模ではあるものの、噂を聞きつけた映画ファンが駆けつけ、評判も大変よろしいようだ。このまま順次全国公開されればなぁと思う。
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』と、あってもなくてもよさそうな副題がついてるが、この副題がストーリーの軸である。「ハングオーバー」すなわち「二日酔い」で記憶をなくした男たちの物語。
オレは酒を飲まない(飲めない)から二日酔いになって、ましてや記憶をなくすなんてことは恐らく一生ないと思うが、そんなひとにとってはかなり極端ではあるものの、二日酔いの疑似体験としても楽しむことができた。酒で記憶までとんだ経験のある人は、彼らの混乱に共感できるんじゃなかろうか。
本作の脚本の巧妙さは各方面からお墨付きなので、もうそこはさいこーなわけだが、それに加えて役者たちの演技が素晴らしい。皆個性的なキャラクターを演じているのだが、その中でも特に気に入ったのがザック・ガリフィアナキス演じるアランだ。
アランはデブでヒゲもじゃで問題を抱えたおっさんなのだが、もうこれがね……かわいーんだわ、ホント。たまに若い女がおっさんとかにも「かわいー!」ていうけど全然かわいくないじゃん!?でもアランはおっさんなのにすげーかわいーんだよ。愛らしくっていじらしくって。ザック・ガリフィアナキスは元々コメディアンだから笑いのセンスもすごくよくて、わかってらっしゃるわけですよ。で、そんなアランがやられたりやってやったりしてもう爆笑必至。
コメディアン出身の役者は彼だけでなくほかにもいて、コメディアンでない人たちもまた大いに笑わせてくれる。さらに舞台がだれもが知るあのラスベガスということ、どこかで聞いたことのあるノリのいい音楽、おっぱいなど、テンションあがること間違いなし!最後の最後まで本当に楽しませてくれる。見終わったあとには叫びたくなった。けど流石にできないので代わりに拍手。
そして本編終了後には映画評論家で本作の劇場公開にも貢献した町山智浩さんのトークショー。司会者との対談形式で、本作の監督や役者たちへのインタビューの話、監督の過去作などの話を聞くことができました。パンフレットに同様の話が載っています。