ウルフマン

GW初日、天気もよく間違いなく映画館は混んでいるので普段なら避ける日だ。でもこの作品なら!と思って行ってきた。この作品ならっていうのは、まぁほら観ないじゃん、このシチュエーションで。祝日の真昼間から家族連れとかカップルが選ぶ映画じゃないじゃん。
で案の定、待合ホールは超混雑してたのに、いつも通りの空き具合。カップルも何組かいたんだけど近い時間の「アリス」がいっぱいだからコッチにしたんじゃねーの?とか邪推してしまった。
鑑賞中もカップルをちょっと気にしてしまった。だってこれゴア描写たっぷりだったから。肉はえぐれて四肢はもげる。首は飛ぶわ内臓も出るわでまあ凄惨なもんだった。おまけに拷問シーンまである。人から狼への変態っぷりもじっくりと見せてくれて映像的には大満足。引っ掻いて、噛み千切って、踏みつけて、投げ飛ばして。殺戮の限りを尽くしていた。
この映画は、自分が狼男であることを自覚した男の葛藤を悲劇的に描く、と思ってたらそんなことはなく復讐に燃える男の話だった。物語は役者であるローレンスのもとに一通の手紙が届いたころから始まる。実家に帰ったローレンスはそこで兄の死体を目の当たりにする。その死体があまりに異様であるためローレンスが調査を始めて・・・というもの。ある程度展開は読めるが、それは期待通りのものだったので全然OK。
wikipediaによると狼男が「満月を見て変身」や「銀の銃弾で死ぬ」というのは映画によって広まったものらしい。そしてその満月は大きく神秘的でとても印象的に描かれる。
サスペンスとアクションがダラダラすることなくテンポよく展開される。これはあれかな?こっちはあれか?と考えながら観られて飽きることなく楽しめた。カップルたちは今夜、狼男と襲われるヒロインていう設定で楽しむんだろうね。喰われちまえ!