マイレージ、マイライフ

  京成ローザにて
終映ギリギリ。それに加えてここの映画館は金曜日がレディース・デーということでマダムが多数押し寄せていた。レディース・デーは混むからいつも避けるのに。ってかレディース・デーってだいたい水曜日だよね?まあオレの調査不足か……。
それにしてもジョージ・クルーニーはスーツが似合うなー。かなり適役だったと思う。マダムたちもアレにはやられてたんじゃないだろうか。
主人公ライアンはリストラ宣告人という日本では馴染みのない職に就いている。冒頭、その職に関する説明があることからアメリカでもそこまでメジャーな職ではないのだろう。*1この仕事が成り立つのは「上司が情けないから」らしい。
ライアンは一年のうちほとんど出張で家は機内という男。出張先では人をきってきってきりまくる。出張の準備をするシーンから手続きをするシーンではリズムのいい編集が冴え、彼のスマートさ、出張慣れがよくわかる。ああいうのはすごい好き。そんな彼が、出張先で似た境遇の女性と出会う。さらに出張先から本社に呼び戻され入社したての新人の女の子ナタリーの指導係となる。彼女たちと関わることで彼の価値観は変わり始める。
このナタリーがあるアイデアを発案する。それは「別にわざわざ出張しなくてもテレビ電話でクビきればいいじゃん」というもの。「おいおい、それはないだろ」とライアン。
この考えは非常に現代の若者的だと思う。*2オレも似たようなことに身に覚えがある。それだけこの世代にはネットが染み付いているのだろう。
ストーリーには現代的なテーマが多数含まれ、テンポよく展開していく。観ている間もいろいろと考えさせれ、もう終わっちゃったけど多くの人に観てもらいたい作品。
追記 アメリカの地理が頭に入ってないオレはどれくらいの距離を飛んでるのか分からないのであった。また、エンディングで流れる歌がとてもタイムリーでなんとも感慨深くなった。

おまけ
最近映画を観に行くと「グリーン・ゾーン」の予告が流される。「ボーン・シリーズ」でも思ったけど、彼は電話をかけながら歩いてるときが一番カッコイイ。

*1:架空の職ではないよね?

*2:オレも若者だけど