REC/ブラインドネス

REC
ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「クローバー・フィールド」、最近では「パラノーマル・アクテビティ」などと同じP.O.Vによるホラー。
なかなか怖かった。というか驚かされた。怖がらせ方は定番の「後ろから急に声をかける」ような手法。「わっ!」てね。当然ビクッとする。でも一番怖いのはそこじゃなくて、これからどうなるのか、何をされるのかわからないという状況がじりじりとした恐怖を与えてくる。
こういう状況になったら、やっぱり死体は燃やすべき!







ブラインドネス
とても良かった。目が見えないということを、見えることを逆手にとって、見えないことを観るものに体験させることに成功している。劇場で見逃したのが悔やまれる。
ストーリーは、突然ある男が視力を失う。通常の暗くなる失明ではなく、白くなる失明。原因は不明。それはみるみる広まっていくが、どうやって感染するかはわからない。感染者は隔離され、日々その数は増えていく。そんななかたった一人視力を失わない女性がいる。彼女はただ一人で周囲の人たちの世話をする。ある日そこに秩序を乱す者が現れて・・・というもの。
映画「バベル」では、菊地凜子演じる聾唖の女子高生がクラブに行くシーンがある。そこは騒がしい音が鳴り響いてるのだが凜子にはそれが聞こえない。そのときにオレは耳が聞こえない恐怖を味わった。そしてこの映画では全編にわたって目が見えない恐怖を突きつけられる。
オレは目がものすごく悪いけど見える。視力を失うだなんて考えられない。それを失ったときの絶望感はそれはそれは凄まじいだろう。そう思えるからこそ、あのラストはすばらしい。映画を観ていたのだから、自分は視力を失っていないはずなのに、まるでそうだったかのような感動がある。