ウォッチメンを読んだ!

読みました!ウォッチメン!アメコミ一冊目であります。いやーまあ映画は観ていたからストーリーはだいたい把握していたんだけど。なるほどねー。とりあえず冒頭の感想を過去の記事から引用。

まだちょっとしか読んでないけど簡単に感想を書くと、ともかく読み応えがすごい。見ごたえといってもいいかもしれない。日本語版は脚注があるけど、原書にはあるんだろうか?なかったら読むの超大変。ロールシャッハは映画版ではそのマスクの模様が常に変化していたけど、漫画では1コマ1コマ模様が変化している。時間をかけてじっくり読み進めたいと思う。

ふむ。で全部読んだ今の感想としては・・・。
深い!
いや、こんな一言で済ませられるものではもちろんなくて。もしこんな世界があったらという観点から描かれるパラレルワールドでのヒーロー叙事詩。登場人物それぞれの正義がぶつかり合うハードボイルドな物語。その物語の深みもさることながら、漫画としての表現もスゴい。グラフィックノベルっていうのは言い得て妙。オレは漫画を読んでるとき結構コマ割りなんかを気にしながら読むんだけど、これがとてもドラマチック。アメコミ特有のルールがあるっていうのをどこかで目にした気がするんだけど、日本ほど自由でない、整然と並べられた四角をうまく使ってその中できっちり描いている。
章仕立ての構成で各話のあとには『ウォッチメン』の世界を補完する資料があり、おもしろいなと思った。作中の人物たちが読んだものが読めるメタ的なもの。
前半は物語を展開しつつ、キャラ紹介も兼ねており、それぞれの決め絵があるなかでもやはり「ロールシャッハ」は決まりすぎ。
また本作に限ったことかもしれないが、効果音とか効果線といったものが一切ない。日本の漫画に慣れ親しんだオレとしてはここに若干の物足りなさを感じたことを告白する。アクションシーンはやっぱこうブワッって感じが欲しい。
しかしながらとても読み応えのあるものというのはもちろんで本当に何度でも読み返せる、というか一度では読みこなしきれないすばらしい作品。オレ最初の3章は3回読んだかんね!
一番いい章はどれなんだろうと考えたんだけどどれもいい。しかし一つあげるなら『単に存在することの暗黒』か。いやでもな〜。う〜ん決めらんない!