ハート・ロッカー

 シネプレにて
急遽予定を変更して観た。ここの映画館もアカデミー賞受賞により急遽公開を決めたらしい。遠出する手間が省けた。
早めにチケットを買ったためいつも通りの中央席が取れた。朝一回目でも結構な入り。アカデミー効果はすごいね。「ザ・コーブ」だったらどうなんだろう?
キャスリン・ビグローの映画は前作の「K-19」しか観ていない。*1K−19」はとても印象に残っている。なぜ観にいったのかは覚えてないけど、中学時代だからたぶん「インディ・ジョーンズのおじさんが出てるから」とかそんなんだろ。
で何が印象的かって言うと、この映画は潜水艦モノで途中、放射能が洩れるという危機的状況に陥る。そして放射能にやられた乗組員たちがゲロを吐くシーンがある。「うぇー」とか思って観てたそのとき!隣のおじさんがそれを観てもらいゲロをした!混乱する艦内、どよめく場内。虚構と現実がリンクした瞬間だった。映画が現実に影響を与える瞬間を目の当たりにしたのだ。もちろん上映は中止。次回観賞もしくは返金となった。
えへへ。もちろんウソです。そんなことがあってたまるか!まあ実際に別の状況で目の前でゲロ吐かれたことはあるけどね。実際はゲロシーンでなんか変な臭いがしてきただけです。でもこれはマジでくさかった。原因は不明。最近の映画館はリアルを追及して臭いまで出すようになったのかと思った。「K−19」にはそんな思い出があります。
でやっと「ハート・ロッカー」について。
ヒーローの要素の一つに「無鉄砲さ」がある。無謀なことにも果敢に挑みそれを乗り越える。「ハート・ロッカー」の主人公もそんな無鉄砲さを持った男だ。ある人はこれを勇気と評し、またある人は馬鹿という。
この映画で爆弾は純粋に人を殺すためだけに存在する。冒頭、それを突きつけられ、観客はトラウマ的経験をする。そのためあのつながった爆弾がズルッと出てくるシーンは相当な恐怖だ。そして狙撃対決。狙われる恐怖と被弾の痛みが恐ろしいまでに伝わってくる。
キャスリン・ビグロー!なんて男前なんだ!

おまけ
予告でやっていた中島哲也監督、最新作「告白」に超期待!

*1:「ハート・ブルーも近いうちに観ます。