映画鑑賞記録

フローズン・リバー シネマライズにて

初めてのシネマライズ。迷ってなかなか辿り着けなかった。映画のほとんどは近所のシネコンで観るためこういう初めて行くミニシアターはわくわくする。ここは地下にスクリーンがあった。シネコンと違うのは人の使い方が贅沢。人件費削減が叫ばれる昨今で、随分人が多いように思った。いいことだけどね。ドアマンとかいるんすよ!びっくりしましたよ。


さて本題。話題?の映画フローズン・リバー
アメリカとカナダの国境。モホーク族の保留地を抱える極寒の地。そこで暮らすのは母と2人の息子。父は姿をくらませている。ひょんなことからモホーク族女性と知り合った母は、彼女にハメられ、そして金のために不法移民の密入国に手を貸すことになる。

モホーク族。保留地。部族議会。何も知りませんでした。この人たちの、この土地の、この生活の存在。家がトラックに持っていかれることも車で渡れるほどに川が凍りつくことも、何も知らない自分には信じがたいことこともあり、しかもこれは実話に基づく話らしい。
悲惨なニュースや本作のような現実をもとにした映画、ドキュメンタリーなどを観ると「これを知った自分には何かできるのか、すべきなのか」と悩まされる。しかしほとんどの場合、どうすることもなく次第に記憶は薄れ、その気持ちも消えていく。自分にはどうしようもない、関係ないことだ、しょうがない、言うのは簡単だけどそれでいいのか。
また新たに知った厳しい現実に、はたしてどう対処したらいいものか。