かいじゅうたちのいるところ

  シネプレにて

子供のころ好きだった絵本の映画化。「好きだった」というのは覚えていても、内容は忘れていたので新鮮な気持ちで観ることができた。だから原作と比べてどうこうってのもわからない。とりあえず字幕で観れたのでよかった。某店長の声で1時間半はちょっと・・・。


冒頭、マックス君が雪遊びに興じる。子供にとって雪は最高のおもちゃだ。そのなかでマックス君が雪をなめる場面があって懐かしく思う。まあ今でもやるんですけどね。
一人遊びにも飽きたマックス君が姉の注意を引こうとちょっかいを出す。しかし青春真っ盛りの姉は相手にしない。同じ姉を持つものとして、興味をもってもらえず寂しいという気持ちはすごくよくわかる。しかしおれはそれをいかなる表現をもってしても表すことのできないガキだった。
かいじゅうたちもそれぞれ個性があり、人間くさい。マックスがかいじゅうであるように、かいじゅうたちもまた子供である。そして子供たちがそうであるように、彼らも彼らなりのかいじゅう関係があり、その関係のバランスを保とうとする。

なによりもかいじゅうがよかった。不気味なようで愛嬌もある。また見た目とは違うアクティブな動きに驚くと共に、思わず笑ってしまった。